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プロレスに学んだライブエンターテイメントの魅力

プロレスラーのアントニオ猪木さんが
難病治療で入院されて
凄まじい闘病生活をされていることを
YouTubeで知りました
なんとかお元気に
ご快復されてほしいと願います

アントニオ猪木は、わたしのなかで
絶対的なスーパーヒーローでした
彼は、ひたすらに強くてかっこいい
最強のプロレスラーでした

いつでも全力で激しく戦う姿に
心を奪われました
決してあきらめない
負けない闘魂は、勇気と夢と
希望を与えてくれました

中学生の時、おこずかいをもらって
友達3人と1時間半くらい
自転車こいで、わくわくしながら
はじめてプロレスの興行を
観にいったことが忘れられません

隣町の青果市場の特設リンクで
開催された地方大会は
たばこの煙もくもく
ビールの空き缶がばんばん
リングに投げ入れられる、といった
極めて野暮な殺伐とした
子どもには怖い雰囲気の会場でした
酔っぱらいの観客たちは
ぎゃあぎゃぁ騒ぎながら
とんでもない野次を飛ばしながら
楽しそうに試合を観ていました

やがてメインイベントになり
猪木が登場してくると
それまでの喧騒が
うそのようにしんと静まり
観客のすべてが、固唾を飲んで、
無言のまま
猪木の試合に集中しはじめたのです

それまでとはまったくことなり
会場中の全員が本気で、夢中で
リングの展開に見入っているのです

数百人の観客の呼吸、
吸う息も、吐く息も、みんな
同じリズムになったように感じました
猪木の一挙手一投足に
会場の全員が反応しているのです

そしてピンチになると
耳をつんざくばかりの大声援
全員が一斉に猪木コールの
大合唱をはじめました
圧巻でした
わたしは、この時に聞いた
猪木コールが今でも耳に残っています
地響きがするような大音量でした
声をひとつにした大声援でした

演劇を学ぶようになり
数多くの俳優たちの演技に感銘を
受けたことはたくさんありますが
プロレスをひとつのショー、演劇と
定義するのであれば、
猪木は確実に希代のパフォーマー
であり、名優、アーティストです
これほどまでに観客をコントロール
できるプロレスラーは
猪木以外には観たことがありません

彼は、幼いわたしに
エンターテインメントの楽しさを
教えてくれました
観客とステージの空気感
呼吸までひとつになった
ライブの魅力を体験させてくれました
観客を惹きつけて
どきどき興奮させるパフォーマンス
の感動を教えてくれました

生きている人間が、生きている人間に
認識できるなにかを伝える
それは
心を動かされ、感動を覚え、いつまでの
忘れることのできないものになる

ライブエンターテイメント、演劇の
本質ではないかと思います

1日も早く
あらゆるエンターテイメント興行が
これまでのように
ゆったり飲食をしながら、
仲間と語りあいながら、
大きな声で声援をおくりながら、
笑い、騒ぎ、楽しい時間をすごせる
本来のものに戻りますように!

猪木さんが元気に回復されますように!
願いをこめて!
今月もよろしくお願いいたします!

所沢YTJホールスタッフ 松本

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